マンションでのキッチンリフォームで気をつけたいポイントとは

自宅のキッチンリフォームをする場合には、一戸建ての場合とは大きく異なる部分があります。単に費用やグレードといった点だけではなく制約などがあるため、依頼しようと思った場合には、まず気をつけたいポイントを知っておくことが必要です。そうすれば具体的にどのようにしようか冷静に検討していくことができます。

種類やグレードで費用が変わる

マンションのキッチンリフォームをする場合には、種類がいくつかあるためそれぞれの違いや特徴を知っておくことが大切です。一般にI型、L型、対面型の3種類があります。I型では一列になっているタイプで、左右に移動をするためシンプルに使用可能です。費用も最もリーズナブルといったメリットがあります。

L型はコンロとシンクが離れており、より広々とした感じで使いやすい特徴があります。費用はL型と対面型の中間となっています。対面型は2列になったタイプです。このタイプは料理を多くする家庭ではピッタリですが、費用は最も高いといえます。

施工をする際にグレードの違いがあることも理解しておかなければなりません。最もシンプルなタイプからスタンダード、ハイグレードと高くなっており、デザイン性や質感などが大きく異なっています。費用や求めるデザイン性によって選択は変わってきます。

できないことがある点をあらかじめ知っておく

戸建てと違ってマンションの場合には、シンクの位置を移動できない場合もあります。これは配管の位置や構造があらかじめ決まっているため、自由にシンクの移動に制約があります。ただ床下に余裕があれば移動が可能なケースもあります。これは業者にチェックしてもらうことでわかります。

火災防止に役立つIHコンロにしたいという方もいることでしょう。ただこれについても選択できない場合があります。IHコンロは200Vの電圧を必要とするタイプが多くあるため、自宅の電気の容量を変更しなければなりません。マンションによっては管理組合への確認が必要なこともあり、注意が必要です。IHコンロの変更をしたい場合には、まず管理組合への確認をすることを忘れないで下さい。

キッチンリフォームに関する制約がある

戸建てに比べてマンションは間取りの大幅な変更が難しいため、実際にシンクなどを変更すると料理の準備などがしにくくなってしまうことがあります。マンションの限られたスペースを利用して変更をする際には、使い勝手の制約があることを理解しておかなければなりません。おしゃれな感じにしたいと誰もが思うものですが、それ以上に使い勝手の点を考慮に入れることが第一になります。

シンクを移動させたい場合でも、配管の位置を移動できないため、今までよりも離れた場所にシンクを置くことができない場合もあります。配管の勾配に余裕がある場合には多少遠くに移動できることもあります。この点については施工を行う会社が一度図面を見てから判断するため、相談をしつつシンクの場所を検討することが大切です。

マンションは入居の際に規約が定められており、キッチンリフォームではそれを守らなければなりません。そのため、規約を無視して自分のしたいように変更することはできません。また施工を行う前に管理組合の承認が必要な場合もあります。そのため、施工前に管理組合に話をしておくことが大切です。

様々な点を頭に入れておくことが大切

キッチンリフォームによって今まで以上に快適になりますし、新しくデザイン性にも優れているため、もっと楽しく料理を行うことができます。ただ自分のやりたいようにできるわけではなく、制約もあります。制約がある中で最大限に自分の希望を叶えることが重要です。まずは制約ができないことをきちんと理解することが大切です。それを理解しておけば、スムーズに希望するキッチンリフォームを選択することができます。